自転車保険は必要?

自転車保険の重要性や必要性についてご紹介します

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ここ最近は雨の日が増えて、だんだんと秋が深まってきた感じがしますね。自転車通勤されている方も、さすがに天気が悪いと電車に乗るのではないでしょうか。

ですが、たとえ雨でも自転車に乗らなければならない場面もあるかと思います。雨の日に自転車に乗るときは、十分以上に気をつけましょう。路面が濡れているのも然り、視界が悪いため思わぬ事故に繋がることもあります。

そこで今回は、自転車保険について紹介したいと思います。

自転車保険は義務なのか?

自転車に限らない話ですが、やはり問題となるのが交通事故です。昨年の東京都では、トータルで約3万件の交通事故が発生しました。つまり、1日当たり80件の事故が起こった計算になります。

交通事故 ルール違反 危険性 保険が必要

危険で恐ろしい話に聞こえますが、実は日本全国の交通事故は年々少なくなっている傾向にあります。車の自動ブレーキなどの安全装備の進歩や、人々の交通ルールの意識が高まっているなど、単なる減少のピークではなく、この先も事故は少なくなっていくでしょう。

しかし、自転車に乗る以上は危険とリスクを常に意識して、忘れないでおくのが大切です。気をつけているつもりでも、誰かの事故に突然巻き込まれたりする理不尽な事故もあります。

故に、自転車保険はとても重要になってくるのです。

コロナウイルス関連の報道に隠れてしまい積極的に報道されませんでしたが、今年の4月から東京都や福岡県、名古屋市などの6都県2都市で自転車保険の加入が義務となりました。義務と言っても法律で定められたものではなく、罰則も無いため、気にしない方、そもそも知らなかった方も多いかと思います。しかし義務である以上、入らないより入ったほうが良いのではないでしょうか。

過去に自転車事故で多額の賠償を命じる判決が出た事例があります。厳しい話ですが、他人事ではないのです。楽しく自転車に乗っていただけなのに、ある日突然、自分がそんな状況に陥ってしまう。そのための自転車保険なのです。

自転車保険とは?

自転車保険は主に、自分自身の怪我などの損害を補償する保険と、第三者に与えてしまった損害を補償する保険の2つが含まれています。自分自身の補償に関する保険は「傷害保険」、相手の損害に関する保険は「賠償責任保険」と言います。保険のプランによってはどちらか片方だけの場合もあります。

突然ですが、実は自転車に直接関係のない保険が自転車保険の役割を果たす場合もあります。

参考に、東京都が出しているPDF書類をご覧ください。

自転車保険という名前の保険プランだけでなく、自動車保険や火災保険、傷害保険の特約で自転車事故の補償もカバーすることができます。クレジットカードの付帯保険が適用されることもあります。みなさん、自転車保険に入っていなくても、このどれかになら入っているのではないでしょうか。

「自転車保険の加入義務化」ですが、詳しく言うと「自転車事故において、自分が負った賠償責任を補償する保険」の加入義務化、なのです。大事なのは、賠償責任保険に入っているかどうか、ということになります。

要するに、自転車と関係ない保険のように見えても、自転車保険として機能する保険があるということです。みなさんも、自分が契約している保険を確認してみてはいかがでしょうか。

自転車保険 生命保険 火災保険 契約の詳細が重要

もしもこれらの保険に入っていなくても、こんにちの自転車保険はネットで簡単に加入できるものが多くあります。例を挙げるなら、月に数百円の保険料だけで、なんと1億円の賠償責任補償を受けることができるプランもあるのです。保険なんて面倒くさそう、よくわからない、と匙を投げてしまうのは勿体ないと思います。

いちばん大切なこと

自転車に乗る以上、避けられないのが事故のリスクです。自分が怪我することも、相手に怪我をさせてしまうことも、何かを壊してしまうこともあります。

 

しかし、普通に通勤やサイクリングで自転車を使う程度であれば、これらのことはまず滅多に起きることはないでしょう。

……さっきまでしてきた自転車保険の話を全否定するかのように聞こえますが、そうではありません。

「ハインリッヒの法則」をご存知でしょうか。

これは労働災害における経験則なのですが、"1つの重大な災害、事故の背景には、29件の軽い事故があり、さらにその背景には300件の異常がある"というものです。

これは交通事故にも当てはまるのでは、と私は考えています。

労働災害 自転車事故 交通事故 原因

大きな事故の原因となってしまった人は、以前から事故の予兆を感じさせるような行動をとっていたのでは、ということです。例えば、自転車に乗っていて歩行者とぶつかってしまった人がいたとします。この人が常に歩道上を、人並みを縫うように走っていたとしたらどうでしょうか。歩行者スレスレに走っていたら、そりゃあいつかは事故るだろう、と思いませんか?

もう1人、後ろから来た車に追突されてしまった人がいたとします。一見、不幸にも事故に巻き込まれてしまった被害者のように思えますが、事故発生時刻が夜間で、被害者の自転車には元からライト類が取り付けられていなかったとしたらどうでしょうか?

つまり、大抵の事故というのは偶然突然に起こるものではなく、少なくともみなさんの日常の行動に基づく事故が

先程例に挙げた人たちも、ちゃんと自転車保険に入っていたとします。当然ながら、相手への賠償や弁償、自分の治療費、入院費に対して保険金が出るでしょう。しかし、事故を起こしたこと、巻き込まれたことで負った痛みや辛さ、解決までの時間や手間は取り返しがつきません。

普段の自転車通勤の中で感じる危険に対し、いつもよりも慎重になってみましょう。その危険から起こり得る事故も、気を病まない程度に想像してみましょう。ハインリッヒの法則で言うなら、300件の異常を無くすことで、それを起因とする災害も無くすことができる、ということです。

安全運転 安全走行 安全第一 自転車保険の義務化

安全運転を、心がけましょう。そして、何かあったとき、特に避けようがない程どうしようもないときのため、保険に入ることをお勧めします。