ベルト張り調整

ベルト張り調整

ベルトの音鳴りを解消する数ある方法の1つをご紹介します。
詳細情報

ベルトの張りが強すぎたり弱すぎたりすると音鳴りの原因となる場合があります。
COOZYの適切なベルトの張りをチェックしましょう。

目安は、ベルトを上から指で軽く押してブレーキ台座のボルトに当たるか当たらないかの張り具合です。


 

上の写真が適正な位置です。

ただし、クランクの位置によってベルトの張りが変わってきます(下の写真)ので最終的な確認は、クランクを4分の1ずつ回して張りが強すぎる箇所や弱すぎる箇所がないかを確認しましょう。

 

(左)クランクが6時の位置 | (右)クランクが3時の位置

 

では、下記がベルトの張り調節の手順です。
最初に工具を用意しましょう。

 

 

赤枠のものが最低限絶対に必要なものです。左:15mmスパナ 右:10mmスパナ
青枠があると作業がしやすくなるものです。左:ナットドライバー(10mm)右:輪業用ラチェットレンチ(14mm/15mm)

工具が準備できたら、変速機を10mmスパナを使って取り外します。

 

 

このように変速機の後ろで、10mmのネジによって固定されています。反時計回りに回して緩めます。ある程度緩まったら、外側に引っ張り変速機を取り外します。

 

 

変速機を取り外すと、中にこのような棒が入っています。こちらは、変速をするために必要な大事な部品です。
作業の邪魔になるので、こちらも取り外してしましましょう。取り外す際は、グリースで手が汚れる可能性がある為グローブや不要な布等を使って触りましょう。また、曲がらないよう真っすぐ最後まで抜き取りましょう。

次に後輪の左右のナットを15mmのスパナを使用し、緩めていきます。完全に取る必要はないですが、手でするすると回るところまで緩めましょう。反時計回りで緩みます。

 

 

左のナットと右のナットで形が違うのでナットを取った際は、取り付けに注意しましょう。
写真左:左のナット  写真右:右のナット

左右のナットが緩んだら、ベルトの張りを調整します。

 

 

10mmのスパナを使用し後輪右ナットの左側にある「チェーン引き」のネジで調整をします。
基本的にこのネジを「締めると張りが強く」なり、「緩めると張りが弱く」なります。
ただし注意点が何点かあります。
このネジは、ベルトやチェーンの調整の他に、車輪の中心を合わせるための役割があります。
ベルトが緩いからと言ってむやみに締めるだけでは、車輪がフレームに寄ってしまい、走行に大きな影響が出てしまいます。張りを決めるときは、車輪を手で押さえ真っすぐにした状態で決める等少しコツが必要です。
また、後輪のナットを締める際に若干ベルトの張りが強くなりますので、それを考慮してほんの少し張りを弱めにしておくと楽です。

ここまでの内容を踏まえて、ベルトの張りが決まったら車体を元の状態に戻していきます。

まずは後輪のナットですが、締める際には左右同じ締め具合で締め付けていきます。どちらか片方だけ先に締め付ける等はしないように気を付けましょう。また、車輪がフレームの中心に位置するように手で抑えたり、左右のナットの締め具合を利用して調整しながら締めましょう。

 

 

車輪の傾きはリム(車輪の銀色のブレーキ面)とフレームの隙間を見て調整しましょう。
(上写真赤枠)

しっかりと後輪の左右ナットを締めたら、変速機を戻します。
この棒には向きがあります。写真のように線が書いてある方が外側です。

 

 

棒を戻したら変速機本体を取り付けていきます。右図のように、向きを合わせて取り付けます。
取り付けの際に、変速機内部のバネによって外側に押されるので、写真のように手で押さえながら10mmスパナで固定ボルトを締めていきます。(写真丸印)

最後にすべてのネジがきちんと締まっているか確認してください。
駆動系周りのネジですので締まっていない場合や締めこみが甘い場合は事故に繋がる恐れがあります。

作業に自信がない方は無理をせずに、自転車店にお持ち込みください。