ブレーキシュー交換方法・時期

ブレーキシュー交換方法・時期

自転車の消耗部品であるブレーキシューですが、交換時期を過ぎても交換せずに使用しているとブレーキが利かず、重大な事故に繋がる恐れがあります。
詳細情報

必要な工具は以下の通りです。
プラスドライバー、5mmアーレンキー(六角レンチ)

 

手順①

ブレーキワイヤー固定ボルトを六角レンチで緩めます。
緩める際に、左右のブレーキ本体を手で押さえながら行ってください。ブレーキ本体のバネの力で怪我をする恐れがあります。



手順②

ブレーキシューの固定ボルトを六角レンチで緩めます。

 


 

緩める際に、ブレーキ本体のバネを解放しておくと楽にできます。
下の写真丸印、銀色の棒を引っかかっている状態から外す。

 

 


(左)バネが効いている状態 | (右)バネが聞いていない状態

手順③

ブレーキシューを外したら7個の部品に分かれます。
※下の写真はブレーキ本体(青枠)を外していますが、ブレーキシュー交換の際には外す必要はありません。


 

パーツ説明

  • ①ブレーキシュー:今回交換する箇所です。溝の深さが1mm以下や、均一に減っていない場合に交換します。
  • ②ワッシャー(凹型で厚い):ブレーキの角度等を調整できるようにこの形になっています。平らな面がブレーキシューに接するように取り付けます。
  • ③、④ワッシャー(半円型)凹型のワッシャーのへこんでいる面に半円部分が接するように取り付けます。
  • ⑤ワッシャー(凹型で薄い)平らな面が⑥の薄いワッシャーと接するように取り付けます。
  • ⑥ワッシャー:⑤の次に取り付けます。
  • ⑦固定ボルト:ブレーキシューを締め付ける役割です。

取り付けの順番は上の写真の通りです。車輪側から①〜⑦。③と④の間にブレーキ本体が入ります。


取り付け後

手順④

ブレーキシューの交換が終わったら、完全に締め付ける前に調整を行っていきます。
下の写真のように、ブレーキシューをリム上部から1mm隙間を開け水平・垂直に取り付けます。

 


手順⑤

位置が決まったらブレーキシューを固定します。
外すときの写真を参考に、決めた位置をずらさないように、ブレーキシューを押さえながら徐々に力をかけていきます。

手順⑥

左右のブレーキシューの交換が終了したら、ブレーキ本体のバネを戻し、ブレーキワイヤーを固定しましょう。

ワイヤーに固定された痕が付いているのでそれを目安に固定します。
また、ワイヤーを通す場所に注意して行ってください。

 

 

写真丸印の隙間にワイヤーを通して固定しましょう。

手順⑦

ブレーキシューとリムの隙間を左右均等に調整します。
プラスドライバーを使用し、左右の調整ボルトで調整しましょう。(下の写真は右側)
ブレーキレバーを握ったり離したりしながら、シューの当たりを左右均等にしていきます。

この調整ボルトを締めるとバネが強くなるため、ブレーキシューがリムから離れていきます。
逆に緩めるとリムに近づきます。
片方のボルトだけで調整せず、両方のボルトを締めたり緩めたりしながら調整しましょう。



以上で終了です。ブレーキの細かい調整方法等は、Vブレーキ調整方法をご覧ください。
また、ブレーキに関する作業は正しく行われていないと重大な事故に繋がる恐れがありますので、
作業に自信がない方は、無理せず自転車店へお持ち込みください。