自転車の乗車姿勢

自分に合うの自転車の楽しい乗り方について紹介します

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"吹き飛ばされる 枯れ葉の舞に 空一群の星は沸く"

 

こんにちは、wimoです。

『確率の丘』より、秋冬の冷たく澄んだ空気を感じさせる一節を引用しました。寒い夜ほど星がきれいに、まさに沸くようにきらきらと輝いて見えますよね。秋冬らしい、静穏とした季節の始まりです。

 

でも自分は街の中に住んでるし、星空を楽しむなんて機会は無い、という方も多いかと思いますが、実はそうでもないのですよ。大きな公園など街の明かりを木々が遮ってくれるような場所なら、たとえ都会の中心でも、星をたくさん見ることができます。

 

秋の夜長に、すこし遠くの公園までサイクリングしに行くというのも中々良いものです。いつもと違う道を、いつもと違う時間に走る。ただそれだけで、胸の中に心地良い風が吹くような楽しい気分になるでしょう。

 

今回は、普段の通勤とは違う「楽しい走り方、楽しい乗り方」についての話です。

自転車の楽しみさ

みなさんは自転車に乗るとき、サドル の高さはどのくらいにしていますか?

 

自転車の隣に立って、サドルが膝から股の間にくるぐらいですか。それとも腰と同じくらいの高さですか。それより高く…という方はまずいないかと思いますが、どうでしょうか。

 

そしてもうひとつみなさんに聞きたいのですが、そのサドルの高さは本当に自分にとってちょうどいい高さですか?

 

楽しく自転車に乗るコツは、ずばり「自転車を身体に合わせる」ことです。具体的には、ハンドルやペダル、サドルなど、身体に直接触れるパーツを調整することで自転車を身体に合わせることができます。その中でも特に、サドルは自転車と身体が一番広い面接で接するため、その高さや前後の位置がとても重要になってきます。ロードバイクに乗ったことのある方にはお馴染みの話ですよね。

自転車の乗車姿勢 ロードバイクGIANT

例を挙げてみましょう。たとえば、街で一番多く目にする自転車はママチャリですよね。そして、よく観察してもらえればわかると思うのですが、結構な数のママチャリはサドルが一番下まで極端なくらいに下げられていますよね。

「低い方が跨ぎやすいし乗りやすい」という理由もわかります。身長の低い人なら尚のこと跨ぎやすいですし、重心も低くなって車体が安定します。この高さで乗ったときの身体は、腕の位置が高くなり、膝が常に曲がっている状態となります。

実は、この姿勢だとはっきり言ってとても乗りづらいです。さっき言ったこととまるで逆ですが、「楽しく走る、楽しく乗る」という点においては、全く楽しくない乗り方になってしまう姿勢です。

なぜかと言うと、足の動く範囲が窮屈で膝も伸びないため、しっかり踏み込むことができないからです。まるで、しゃがみながら歩いてるような状態になるのです。これでは満足のいく力で走ることができず、自転車本来の性能を殺していることになります。

電動アシスト車ならこの状態でも問題なく走ることができるのですが、踏む力が足りないためアシストに頼ることが多くなり、バッテリーの減りが早くなってしまいます。充電する回数も増えて手間になるでしょう。

思うように力を発揮できず、そして知らずに無駄なことをして手間を増やしてしまうのは「楽しい」と言えるでしょうか? もっと賢く、スマートにやったほうが楽しくなるのではないでしょうか。

サドルの高さ

まずは、サドルの高さを自分の身体に合わせてみましょう。みなさんでも簡単にできる2つの方法を紹介します。

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まず、自転車のすぐ隣にまっすぐ立ちます。そして、腰の骨が少し出っ張っているところと同じ高さくらいにサドルのを合わせます。

 

もう一つは、壁など安定するものに手をつきながらサドルに座ってペダルにかかとを着け、ペダルが一番下に来たときに膝が軽く曲がるくらいの高さに合わせます。

 

サドルを上げると相対的にハンドルとの高さが近くなるため、身体が自然に前傾姿勢となります。前傾姿勢になることでハンドルも操りやすくなり、自転車をもっと正確にコントロールできるようになるでしょう。例えるなら、クロスバイクなどに近い、スポーティな感覚で乗ることができます。

 

そのまま乗ると足が地面に着かなくて怖いかもしれませんが、大丈夫です。走り出すときそのままサドルに座らず、まずはフレームを跨いで立ったあと、ペダルに足をかけ、立ち漕ぎの状態でサドルに座ればいいのです。降りるときは逆の順序をします。

 

慣れてくると、とてもペダルが漕ぎやすくなったように感じると思います。足の動きが大きくなり、無駄に力を入れてペダルを踏まなくても漕げるようになるのです。みなさんも、お手持ちの自転車で試してみてはどうでしょうか。

自転車と物事の発展

自転車の歴史は古く、1818年に自転車の原型となるバランスバイクのようなものが発明され、1861年にはホイールをペダルで踏んで回す自転車が発明されました。それから200年以上経ち、現在の電動アシスト自転車を筆頭に様々なテクノロジーやアイデアによる進化を遂げてきました。自転車はクルマ以上に、人々の身近な存在として文明の進歩に寄り添っているのです。

自転車の歴史

しかし、テクノロジーによって何かが楽になった分だけ何かが衰える、問題が生まれるというのはよく聞く話ですよね。スマホ老眼だったり、電子決済のハッキングだったりと例を挙げれば尽きません。電動アシスト自転車もたいへん便利な乗り物ですが、常にアシストがかかっている状態で乗っているならそれは電動バイクと変わらないのでは?と私は思ってしまうのです。健康のために自転車に乗りはじめても、これではちょっと無駄が多いような気がします。

電動アシスト自転車COOZYで遠くへ

自転車は楽しい乗り物です。自分の力だけで、とても速いスピードでとても遠くまで行くことができるのです。でも人力である以上、坂道や向かい風などには弱く、ひどく疲れてしまいます。だからこそ電動アシストの意味があるのだ、と私は思っています。

電動アシスト自転車でも、自分の力をもっと積極的に使って乗ってみてはどうでしょうか。平坦な道を走るだけならそこまでアシストも要りませんし、意識して乗るだけで、達成感や爽快感のある楽しいサイクリングになるでしょう。