【飲む氷で中から冷やす】話題のアイススラリーで自転車の熱中症対策をもっと効果的に

真夏のライドを支える、体の内側から冷やす新習慣

· 《 記事 》

夏の自転車利用では、熱中症対策が欠かせません。最近注目されているのが、“飲む氷”として知られる「アイススラリー」。体の内側から効率よく冷やせる新しい冷却法として、スポーツの現場だけでなく、日常の自転車シーンでも活用が広がっています。

この記事では、アイススラリーの仕組みや効果から使うタイミング、自宅で作る方法、市販品の選び方や注意点までわかりやすくご紹介します。

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注目の冷却飲料!アイススラリーとは?

氷の粒が入ったシャーベット状の飲み物

「アイススラリー」は、細かい氷の粒と液体が混ざったシャーベット状の飲料です。見た目はフローズンドリンクに近く、スプーンですくって食べるというより、なめらかに飲めるのが特徴。氷が含まれているため冷却力が高く、水や通常のスポーツドリンク以上に効率的に体を冷やせます。

この“飲む氷”は、すでにスポーツ現場や医療現場でも導入が進んでおり、夏の新しい熱中症対策として注目を集めています。

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スポーツ医学で注目の「プレクーリング」手法

アイススラリーは、暑さの中で運動する前に体を冷やす「プレクーリング(事前冷却)」の手段としても知られています。運動前にあらかじめ深部体温(内臓や脳など体の中心温度)を下げておくことで、運動中の体温上昇をゆるやかにし、熱中症のリスクを低減。さらに、持久力や集中力の維持にも効果があると報告されています。

首元の冷却など外側から冷やす方法と比べ、アイススラリーは“内側から冷やす”点で大きなメリットがあります。

水やドリンクより効率的に深部体温を冷やせる

アイススラリーが深部体温を効率よく下げられるのは、「融解熱」の作用のためです。氷が体内で溶ける際に熱を吸収することで、体の内側からしっかりと冷却。しかも氷の粒が細かく分散しているため、体との接触面積が広がり、冷却効率が高まります。

また、アイススラリーは“飲むだけ”で水分補給と冷却を同時に行えるのも大きな特長。普通の水や冷たい飲料よりも、即効性と持続性に優れた冷却手段として、夏の自転車利用におすすめです。

なぜ効く?熱中症と深部体温の関係

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体の内側が熱くなると、熱中症リスクが高まる

熱中症は、体の深部体温(内臓や脳などの中心部の温度)が上昇することによって引き起こされます。深部体温が上がると、体温調節機能がうまく働かなくなり、体に熱がこもった状態に。めまいや吐き気、脱力感といった初期症状に加え、進行すると意識障害などの重篤な症状を招くこともあります。

つまり、「体の内側がどれだけ熱くなるか」が、熱中症のリスクを大きく左右するのです。

内側から冷やすことで効率よく予防

従来の熱中症対策では、首や脇を冷やすなど「外側からの冷却」が一般的でした。しかし、体温の上昇を根本から抑えるには、内側から冷やすことが効果的です。アイススラリーは、飲むことで胃や消化管を通じて体内に冷却効果を届けられるため、深部体温を直接下げられる点が大きな特長。

特に、外部冷却だけでは追いつかないような真夏の屋外活動において、その違いが顕著に現れます。

夏場のパフォーマンス低下も防ぎやすい

深部体温の上昇は、熱中症リスクだけでなく、集中力や判断力、持久力などのパフォーマンス低下にもつながります。暑さのなかで体温が上がると、脳の働きが鈍くなり、疲労感や注意力の低下を招きやすくなります。

そこで、あらかじめ深部体温を下げておけば、暑い環境でもパフォーマンスを維持しやすく、熱によるストレスも軽減できます。融解熱を活用できるアイススラリーは、深部体温を「効率よく」「短時間で」下げる点において別格。自転車のように継続的な集中が求められる活動では、特に効果が期待されます。

自転車でのおすすめ使用シーン

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出発前に飲んで体温の急上昇を防ぐ

アイススラリーは、ライド前のプレクーリング(事前冷却)にとても効果的です。出発の30分ほど前から少量ずつ摂取しておくことで、体の深部体温をあらかじめ下げておけるため、走行中の体温の急上昇を抑えられます。

夏場のサイクリングでは、走り始めてすぐに汗が吹き出し、体力を消耗しがちですが、事前にしっかり体を冷やしておけば、スタート時の体への負担が軽くなり、快適に走り始められます。

休憩中の補給や親子イベントにも最適

長時間のライドでは、こまめな休憩と水分補給が不可欠です。特に暑い日は、通常のドリンクよりも高い冷却効果を持つアイススラリーを活用することで、休憩のたびに体を内側からリセットできます。

また、夏休みの親子ライドやイベント時にも、飲みやすくてリフレッシュ感のあるアイススラリーはぴったり。子どもでも楽しめる味つきタイプやシャーベット感があるものなら、「熱中症対策=楽しい時間」の一部として取り入れやすくなります。

子どもが飲むなら、保護者の見守りを忘れずに

アイススラリーは、子どもでも摂取できますが、冷えすぎや糖分・カフェインなどの成分には注意が必要です。特に体温調節が苦手な子どもほど、熱中症リスクが高くなるため、炎天下でのライド時は積極的に活用したいところ。

ただし、あくまでも保護者の見守りのもとで、適量・適切なタイミングで取り入れることが前提。飲みすぎや冷たすぎによるお腹の不調に気をつければ、暑い日でも安心して親子ライドを楽しめます。

市販アイススラリーの選び方と注意点

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スポーツ用品店やコンビニ、通販で購入可能

アイススラリーは、熱中症対策を目的とした冷却飲料として市販されており、夏場を中心にさまざまな場所で取り扱われます。実店舗では、スポーツ用品店、ドラッグストア、コンビニエンスストア、スーパーなどで夏季に販売されることが多く、店舗によっては期間限定の取り扱いです。

また、Amazonや楽天市場、Yahoo!ショッピングなどのオンライン通販では種類が豊富で、まとめ買いやセールの活用もしやすく、確実に手に入れたい場合に便利。凍らせてそのまま飲めるタイプなど、屋外でも使いやすいパッケージが多いのも特長です。

経口補水液ベース・味付きタイプなども選べる

市販品には、さまざまな種類があります。脱水対策を兼ねた経口補水液ベースのものや、子どもでも飲みやすいフレーバー付きのタイプなど、用途や好みに応じて選べるのが魅力です。

たとえばリポビタンD アイススラリー Sportsは、ハニーレモン風味、りんご風味、ソルティライチ風味の3種類から選べます。

「飲みやすさ」も選ぶ際の大切なポイント。ほどよい甘みのあるタイプなら、冷たくなめらかな口当たりで無理なく水分補給ができます。

保冷ボトルは「スポーツドリンク対応」を選ぼう

アイススラリーを持ち運ぶ際は、保冷ボトルの材質に注意が必要です。スポーツドリンクやアイススラリーの多くは酸性(クエン酸などを含む)で、金属製の非対応ボトルでは腐食や変質が起こるおそれがあります。

使用する際は、「スポーツドリンク対応」と明記された製品を選びましょう。耐酸性加工のあるモデルや樹脂製の専用ボトルであれば、安心して使用できます。

自宅でも作れる!簡単アイススラリーレシピ

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糖分・電解質を含む飲料を準備する

自宅でアイススラリーを作るときは、スポーツドリンクや経口補水液など、糖分や電解質を含む飲料を使いましょう。

水だけで作ると、体に必要なミネラルが補給できず、熱中症対策としては十分な効果が得られません。汗で失われやすいナトリウムやカリウムを含んだ飲料を使うことで、冷却と同時に水分・ミネラル補給ができます。

ペットボトルやビニール袋に入れ、半分〜2/3ほどを冷凍

準備した飲料は、ペットボトルや密閉できるビニール袋(フリーザーバッグ)などに入れ、冷凍庫で半分〜2/3程度が凍るまで冷やします。

凍らせすぎると硬くなりすぎてもみほぐしにくくなるため、全体が凍りきる前に取り出すのがコツ。冷凍時間は飲料の量や冷凍庫の性能によって異なりますが、数時間程度を目安にすると良いでしょう。

飲む前によくもんでシャーベット状にすれば完成

容器の外側から凍った部分を手でもんだり、振ったりして全体をシャーベット状にすれば、即席アイススラリーの完成です。完全に液体に戻してしまう前に飲むと、ほどよい冷たさと食感が得られます。

ペットボトルを使う場合は、開けたときに中身が吹き出さないように、フタを少しずつ開けるなど注意が必要です。

よりなめらかな仕上がりにしたい場合は、半解凍の状態でミキサーにかけるのもおすすめ。粒が均一になり、シャーベット状に整えやすくなります。

家庭で作るスラリーも熱中症対策に有効

家庭で作るアイススラリーは、市販の本格的な製品とは構造や温度管理の面で異なりますが、深部体温を内側から下げる“プレクーリング”効果は十分に期待できます。

冷たい飲料よりも長く冷却効果が続き、水分補給と冷却を同時に行える点でも実用的。暑い日の外出前やスポーツ前に、手軽にできる熱中症対策として取り入れてみるのもおすすめです。

飲むときの注意点と子どもへの配慮

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飲みすぎると冷えやお腹の不調の原因に

アイススラリーは冷却効果が高いため、一度に大量に飲むと体が冷えすぎたり、お腹を壊してしまうおそれがあります。

特に胃腸が敏感な人や小さな子どもは、少量ずつゆっくり摂ることを心がけましょう。冷たさで体が内側から冷えすぎないよう、体調や気温に応じて飲むタイミングや量を調整することが大切です。

子どもが飲むときは、糖分やカフェインなどの成分を確認

子どもにアイススラリーを飲ませるときは、成分表示をよく確認しましょう。一部の製品には、甘味料や香料、カフェインを含むものがあります。

過剰な糖分摂取や刺激物の摂取を避けるためにも、子ども向けに適した内容かどうかを事前にチェックしておくと安心。できるだけシンプルな成分の製品を選ぶか、家庭で手作りするのもひとつの方法です。

味や食感が苦手なら、氷水+塩分タブレットも選択肢

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アイススラリーのシャーベット状の食感や味が合わないと感じる場合は、氷水と塩分補給用のタブレットを一緒にとる方法もあります。

水分とミネラルをしっかり補える方法として、アイススラリー以外の選択肢も上手に取り入れてみてください。

服装やグッズと組み合わせて対策強化

アイススラリーは、体の内側から深部体温を下げられる「内側からの熱中症対策」として有効ですが、外側からの工夫と組み合わせることで、より高い効果が期待できます。

夏の自転車利用では、事前の準備・継続的な水分補給・適切な装備の3つをそろえて、無理のない行動を心がけましょう。

夏は“楽に乗れる自転車”がおすすめ

暑さが厳しい夏の自転車利用では、熱中症対策と同じくらい「体への負担を減らすこと」も大切です。

長距離の移動や坂道、子どもとのお出かけなど、少しの負荷が疲労につながる季節だからこそ、“楽に乗れる自転車”を選ぶことで、より快適で安全なライドが実現できます。

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たとえば、大人にはおしゃれで軽い電動アシスト自転車「COOZY」「COOZY Light」が人気。スタイリッシュな見た目と直感的な操作性で、暑い季節の移動をぐっと楽にしてくれます。

また、子ども用には驚くほど軽い「wimo kids」シリーズがおすすめ。16インチ〜26インチまで展開しており、体格や年齢に合わせた最適な一台を選べます。

さらに、自転車通勤や街乗りが多い方には、軽量なクロスバイクタイプも◎。軽さとスピードを両立しつつ、カジュアルな服装でもなじみやすく、暑い日でも快適に乗れる一台です。

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