習い事や、買い物、街乗り、アウトドアなどに出掛けたときなど、さまざまなシーンで自転車は欠かせません。子どもの成長に合わせた自転車を購入しようと思っていても「うちの子の身長だったら何インチの自転車が適しているの?」「どんな自転車を選べばいいんだろう」と悩みはつきません。
この記事では、20インチ自転車の対応身長や、子ども用自転車を選ぶ際のポイント、注意点を解説します。デザイン性と機能性に優れた人気の自転車も紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
20インチの自転車は身長110cm~135cmが対象
子どもはどんどん成長していきますが、自転車を選ぶ際には体にあったものを選ぶ必要があります。その際に目安となるのがタイヤのサイズです。20インチの自転車では、年齢が5~9歳くらいかつ、身長が110㎝~135㎝の子どもに適しています。
ただし、メーカーによりサイズは若干、違いがあるのと、子どもによって成長は異なるので、できれば実際に店舗で試乗してみるのがおすすめです。
以下、年齢ごとに適したタイヤのサイズをまとめているので参考にしてください。
大人用20インチ自転車は子どもでも乗れる?
ミニベロというカテゴリーで大人用20インチ自転車が多く販売されていますが、デザインが気に入ったとしても子どもが乗るのは基本的にNGです。
大人用の20インチ自転車は、適性身長の目安が140㎝〜となり、子どもには少し大きいサイズです。タイヤの大きさは同じでも、フレームの大きさが大人向けサイズになっているので、子どもが乗るのは難しいでしょう。またブレーキも大人の手に合わせているので、子どもの小さな手ではブレーキが間に合わず、事故の原因となりかねません。
親子で自転車を共有したいというニーズもありますが、子どもには子ども用自転車を購入したほうが安全です。
20インチ自転車の選び方①:つま先が地面につくか
自転車のサイズと対象年齢を紹介しましたが、年齢や身長だけで判断するのでなく、実際に子どもをサドルに座らせて、体のサイズに合っているかどうかも確認しましょう。その際に注目したいのが足です。
サドルに座ったときに両足の指が地面についてつま先立ちができるのかが目安となります。もし足が地面につかない場合、自転車が倒れかかったときに支えることが難しく、簡単に転倒してしまうのでとても危険です。つい子どもがどんどん成長することを考えて大きめのサイズを購入したくなりますが、安全を優先して考えるようにしてください。
一方、足の裏全体が地面につくようだと、すぐに窮屈になってしまいます。サドルを一番下げた状態で、指がつくかどうかがチェックの目安です。
20インチ自転車の選び方②:ブレーキを握れるか
ブレーキを握れるかどうかも、安全に走行するうえで大切なポイントです。子どもをゆったりとサドルに座らせ、簡単にブレーキを握れるか確認しましょう。
大人が握って大丈夫だと思っても、子どもの手は小さく、ブレーキに指が届かないことがあります。また、握れたとしても硬くてしっかりとブレーキを効かせられない場合もあります。子どもは予想外にスピードを出したり、飛び出しを行ったりするので、ブレーキを効かせられるかは重要なポイントです。
ブレーキを確認しつつ、急ブレーキを掛けずにすむように、子どもと交通安全についても再度、話をしてみるのも良いかもしれません。
20インチ自転車の選び方③:自転車のタイプ
20インチ自転車は、さまざまなタイプのものが販売されています。中には大人顔負けのスポーツサイクルなどもあり、迷ってしまうかもしれません。自転車を使うシーンを考えながら、子どもに合った自転車を選びましょう。
シティサイクル:日常使いにぴったり
シティサイクルはもっとも一般的なタイプであり、ラインナップも豊富です。シティサイクルに細かい定義はなく、大人だったらママチャリなども含まれます。街乗りをメインに考えられた自転車で、日常的に乗ることを目的に作られています。
20インチの子ども用シティサイクルも、大人のシティサイクルやママチャリに似たデザインで、前にカゴがあらかじめついていることが多く、荷物の持ち運びにも便利です。
ピンクやラベンダー色をした華やかな色のものも多く、かわいい自転車がほしいという子どもに好まれるでしょう。また最近は、大人顔負けにクールでおしゃれな自転車も多く見られます。
フレームはV字型をしているものが多く、スカートを穿いているときも乗り降りしやすいのがポイントです。習い事や、パパやママと一緒に買い物をするときなどにおすすめです。
スポーツバイク:凸凹道でも大丈夫!
アクティブな子ども向けに、20インチのスポーツバイクも豊富にラインナップされています。スポーツバイクの一種、マウンテンバイクは凸凹道や勾配のある道でも乗りやすいのが特徴です。フレームも太めで耐久性があり、6段変速などの機能がついています。街乗りとしてもおしゃれですが、キャンプやサイクリングなど自転車をアクティブに使いこなしたいときにぴったりです。
クロスバイクは走行性が高いので、家族で長距離のサイクリングを楽しみたいときに適しています。スタイリッシュでおしゃれなデザインの自転車も多く、街乗りにも向いています。
20インチ自転車の選び方④:車体の重量
自転車の重量も大切なチェックポイントです。倒れたときに、子どもが1人で起こせる重量のものを選ぶようにしましょう。20インチ自転車の多くは10~15kg程度ですが、子どもの体と力に合わせ、できるだけ軽量なモデルを選ぶようにしてください。
自転車が重いと、子どもの体ではこぎ出すのが大変な場合もあります。また、押して移動したいときにも、よろけたり転んでしまったりと大きな負担になるかもしれません。
お店でチェックする際には、実際に、子どもが自転車を起こせるか確認してみてください。ただし、その際はスタッフに一声掛けて許可をもらってからにしましょう。
20インチ自転車の選び方⑤:カラー
子どもも20インチ自転車に乗れる年齢になれば、自分の好みがはっきりと出てきます。子どもが好きな色を選ぶことで、大切に乗ってくれるようになるかもしれません。各メーカーとも個性豊かなカラーの自転車をラインナップしています。パステルカラーやビタミンカラー、メタリックなデザインのものなど、実際に子どもに見せて選ばせるのをおすすめします。
ただし、色はできるだけ明るいものを選んだほうが良いでしょう。暗い色だと夕方以降は反射板をつけていても車や歩行者から気付かれにくく、事故に合ってしまう可能性が高まります。車や人が気付きやすい明るい色であれば、交通事故のリスクを軽減させることが可能です。
20インチ自転車の選び方⑥:付属品