フラットペダルとは、平らな面が広いペダルのことです。いわゆる一般的によく見られるペダルをフラットペダルと呼びます。シティサイクルやママチャリ、キッズ自転車などではフラットペダルを採用しているものが多いです。
まずは、フラットペダルの特徴や、ビンディングペダルとの違いから見ていきましょう。
フラットペダルの特徴
フラットペダルは、ペダルの上面に平らな面が広く設けられているのが特徴です。ペダルに足を置いて漕ぐだけなので、停止するときは地面にすぐ足を付けられます。街中を走行するときは信号待ちになることも多いですが、フラットペダルならすぐに足を付けられるので安心です。
乗りこなすためのコツがいらないので、子どもや自転車に乗り慣れていない人におすすめです。また、立ち乗りや降車を頻繁にする人にもフラットペダルは足を自由に動かせるので、より安全に操作できます。
ビンディングペダルとの違い
ビンディングペダルとは、足を固定して漕ぐペダルのことです。足が固定されることで踏み込む力だけでなく引き上げる力も推進力になります。そのため、坂道や長距離も速く楽に走行できるのが特徴です。
それに対し、フラットペダルは足を置いて漕ぐペダルです。立ち乗りや降車が簡単で、安全性が高いところが特徴です。しかし、推進力となるのは足を踏み込む力のみなので、ビンディングペダルよりも効率が低くなります。坂道や長距離を走行する際は、パワーが必要です。
フラットペダルとビンディングペダルの比較
フラットペダルとビンディングペダルを比較してみましょう。それぞれのメリット・デメリットは、以下の通りです。
【フラットペダル】
【ビンディングペダル】
【フラットペダルがおすすめの人】
- 通勤や通学、買い物など普段使いしたい人
- 普段履きのシューズで乗りたい人
- 気軽に乗りたい人
【ビンディングペダルがおすすめの人】
- ロードバイクで本格的に走りたい人
- レースやイベントに参加したい人
- 自転車で遠出したい人
- ワンランク上の軽快な走りをしたい人
フラットペダル素材の種類と特徴
フラットペダルは素材によって特徴が異なります。使用されている素材は主に以下の4つです。
- プラスチック製
- アルミ製
- ステンレス製
- カーボン製
フラットペダルは素材によって、漕ぎ心地が大きく変わります。より快適なライディングを楽しめるよう、自分に合った素材を見つけましょう。
プラスチック製
プラスチック製のフラットペダルは軽量で安価なため、普段使いにぴったりです。軽いペダルは漕ぎ出しが楽なので、子どもの自転車のペダルにも適しています。また、プラスチック製は加工しやすいためカラーバリエーションが多く、自転車の色味に合わせて選べるところも魅力です。
ただし、プラスチック製は他の素材に比べると耐久性が低いため、長距離や山登りなどハードな走行には適していません。強度を高めるためにナイロンやエンジニアリングプラスチックを採用することもできますが、その場合は重量が増すので漕ぎ出しが重くなる可能性があります。
アルミ製
アルミ製フラットペダルは軽量で耐久性に優れ、コストパフォーマンスに優れているのが特徴です。普段使いからスポーツ走行まで幅広い用途に使用できます。また、スポーティなデザインのものが多く、スポーツサイクルとの相性もよいです。
価格と機能性のバランスがよく、導入しやすいアルミ製のフラットペダルは、標準装備されたペダルを初めてカスタマイズする際にもおすすめです。ただし、軽量化を重視する場合は、アルミ製よりも軽量なカーボン製フラットペダルを選択するとよいでしょう。
ステンレス製
ステンレス製のフラットペダルは耐久性に優れており、サビつきにくいのが特徴です。雨や泥などで汚れても腐食しにくいため、メンテナンスの頻度を減らせます。悪天候や過酷な環境で自転車を使用することが多い人におすすめです。
ただし、ステンレス製は他の素材に比べると重量が重めです。長距離走行を重視する場合は、プラスチック製やカーボン製など軽量化に優れたフラットペダルが適しています。
カーボン製
カーボン製のフラットペダルは軽量で丈夫な素材を使用しているため、他の素材よりも優れた性能を発揮します。デザインもよく、高級感のある自転車にぴったりです。
他の素材よりも軽量で強度に優れているため、軽量化を重視するスポーツサイクルにおすすめです。長距離走行や舗装されていない路面を走行する際にもカーボン製の軽量性と耐久性が役立ちます。
ただし、高性能であることから、価格は高額です。コストを抑えたい場合は、プラスチック製やアルミ製のフラットペダルを検討するとよいでしょう。