自転車のヘルメットの着用は義務ではない?
自転車死亡事故の多くは、頭部にダメージを負うことが原因です。脚や手へのダメージで死亡するケースはほとんどありません。自転車から落ちると高確率で頭を打つため、ヘルメットの着用が推奨されているのです。
ただし、自転車のヘルメットの着用は義務ではありません。オートバイや原付バイクに乗る時はヘルメット着用が必須であり、被らずに走行するとヘルメット着用義務違反となり違反点数1点が加点されます。
自転車に関してはオートバイほどスピードが出ないことから、ヘルメットの着用は義務化されていません。そのため、着用するかどうかは自己責任であり、未着用で運転しても誰からも咎められることはないのです。
自転車のヘルメットの着用は努力義務
以前は、自転車を運転する時にヘルメットを着用する人はほとんどいませんでしたが、自転車事故が多発している現状の打開策として、自転車のヘルメットの着用が努力義務となりました。
これは、運転者本人だけでなく同乗者にも該当します。ここでの努力義務とは、努力するべき義務であって一般的な義務とは意味が異なります。着用せずに運転しても罰則や罰金はないのです。
道路交通法では、自転車を運転する人はヘルメットを着用するように促していますが、最終的な判断は運転者本人に委ねられます。
なぜ努力義務化されたのか
交通事故全体における自転車事故の比率が高くなってきたことが原因です。現在は、交通事故5件のうち1件以上は自転車事故という現実があります。出会い頭の事故は特に多発しており、相手は車が最も多いです。
自転車の運転者は、体がむき出しになっており、シートベルトなど体を固定する装置も付けていません。車との接触事故を起こすと投げ出される可能性が非常に高いです。
ヘルメットを着用していても致死率をゼロにすることはできませんが、未着用の場合と比較すると大きく低下します。自転車の事故は安全確認・一時停止を徹底すれば防げることが多いですが、車やオートバイの運転者と比べると安全運転の意識が低い傾向があるのです。
中には交通ルールをほとんど知らないという人もいます。特に子どもはこの傾向が強いため、大人が自転車のヘルメットの着用を推奨してあげる必要があるでしょう。
自転車のヘルメットは着用したほうがいい?

自分の身を守るためにも、着用したほうがいいのは間違いありません。転倒時に頭への損傷を大幅に軽減できるメリットは大きいです。ちょっと付近まで買い物に行くという状況で着用するのは面倒かもしれませんが、着用する習慣をつければ面倒だと感じなくなります。
これは、車のシートベルトやオートバイのヘルメットと同様です。自転車のヘルメットを着用するメリットには、精神的なゆとりを持てることもあります。万が一のことを考えてビクビクしながら運転するよりも、安全対策をしっかりと行っておいたほうが安心できます。
気持ちにゆとりが生まれれば、適切な状況判断にもつながるのです。ヘルメットを着用すると髪型が崩れる、頭皮が蒸れるなどの悩みはあるかもしれませんが、万が一の事故を考えると装着するメリットはデメリットを上回ります。周りの人たちが着用していないからいいとは考えず、自分は自分と割り切って着用するようにしましょう。
自転車のヘルメットは好みで選べる
自転車に乗る時にヘルメットを被るのはかっこ悪いと考えている人が多いようです。特に若者世代でこの傾向がありますが、近年はおしゃれな自転車のヘルメットが登場しています。帽子のように見えるタイプは女性から大人気です。顔全体のカバーはできませんが、頭部はしっかりと保護できます。
頭部が蒸れるのを防ぎたい方は、通気性の良い軽量タイプのヘルメットがおすすめです。自転車のヘルメットはオートバイのヘルメットほど頑丈な作りではなく、その分だけ価格は安いです。アマゾンでは1,000円程度から売られています。
高速走行をすることが多い方は、頑丈なタイプがおすすめです。一般的に自転車のヘルメットは高額なものほど衝撃に強い作りになっています。高額な商品だと数万円にもなりますが、ほとんどは1万円未満の価格帯です。
携行性を重視するなら折りたたみタイプのヘルメットがおすすめで、通勤・通学で自転車を運転する方から人気があります。折りたたむと手のひらに乗せられるほどのサイズになります。
カバンに入れる習慣をつけておけば、必然的に着用率は上がるでしょう。
自転車のおしゃれなヘルメットについてはこちらの記事をご覧ください。
自転車のヘルメットを安全に着用するために
自転車のヘルメットは自分に合った種類を選びましょう。
大人は大人用、子どもは子ども用を選ぶのが基本です。自転車は速度を出せるものほど危険度は増すため、たとえばママチャリよりロードバイクのほうがヘルメット着用の必要性は高くなります。近くまで買い物に行くといった状況でも、スポーツバイクに乗っている方はヘルメットを着用したいほうが良いです。
ヘルメットを着用する時は、ズレないようにすることも大切です。頭部全体をしっかりとカバーできること、それでいて視界を妨げないことなどを意識してください。
さらに、あご紐を必ず締めましょう。あご紐がないと転倒時にヘルメットが脱げてしまう可能性が高いです。あご紐はヘルメットを固定し、落ちないようにする目的があります。あご紐が緩くなって、垂れている状態では本来の効果を発揮できません。痛くない程度に締めて固定しましょう。
自転車のヘルメットを着用しないと警察に目をつけられる?
着用はあくまでも努力義務なので、着用しなくても違反にはなりません。警察は法律にもとづいて対応しているため、義務化されていない以上は検挙はできないのです。当然ながら目をつけられる心配もありませんが、歩道などから自転車のヘルメット着用を呼び掛けている警察官はいます。
かつての道路交通法では自転車のヘルメット着用の努力義務は、13歳未満の児童に対して保護者が行うべきものでしたが、現在は全年齢が対象です。特に高齢者は足腰が弱く、転倒しやすいのでより着用が重要視されています。
もらい事故を防ぐためにも着用を
自分自身がどんなに安全に運転していても、もらい事故のリスクはあるものです。
安全確認を怠った車に衝突される可能性は、自転車の運転者であれば誰にでもあります。
追突された時は、車重が軽い側が不利になります。車よりオートバイ、さらに自転車のほうが不利です。自転車事故で最も怖いのは対車であり、単独事故とは比較にならないほど致死率は高くなります。自転車のヘルメットを着用するのは努力義務ですが、それ以上に自分の命を守るという意味があるのです。
もし事故を起こしてしまったら...と心配な方はこちらの保険に関する記事もご覧ください。
自転車のヘルメット着用は努力義務ですが安全のために着用を
自転車のヘルメットを着用せずに自転車を運転しても、罰則やペナルティはありません。
運転者本人が着用する努力をするべきもので、法律における義務ではないのです。
努力義務化された背景には自転車事故が増加し、対車による死亡事故が目立ってきたことがあります。自転車のヘルメットは自分の身を守るためにぜひ着用しましょう。
最近はさまざまなヘルメットが登場しており、帽子のような見た目のおしゃれなタイプ、折りたたみタイプなどが登場しています。価格帯は1,000円程度~数万円と幅広いですが、多くは1万円未満の価格帯です。自転車のヘルメットを着用する時は、ヘルメットがズレないようにすること、あご紐をしっかりと締めることなどを徹底してください。
wimoでは、電動アシスト自転車「COOZY」

本格子供自転車「wimo kids」

をご用意しております。
wimo製品は全車種ベルトドライブを標準搭載しており、
あなたの生活の移動がより快適なものになることを約束します。
▼ベルトドライブについての詳しい記事はこちら
「ベルトドライブはどんな自転車?」
wimoは、都会的なデザインで、1.25kgの軽量バッテリーを搭載、電動アシスト自転車「COOZY」&優れたパーツを採用している本格派子ども自転車「wimo kids」といった、ハイスペックバイクのラインナップ。
全国の販売代理店や、wimoオンラインストアにてお取り扱い中です。